「フランスの田舎の教会の見どころとは?おすすめ本・アプリも!」をお届けします。
フランスで暮らしていた4年間。日曜日になるとドライブに出かけていました。
車で1~2時間のところに村がたくさんあるので、知らない教会に入って写真を撮って、知らないカフェでコーヒー(ビール?)を飲んで帰ってくるのです。
フランスの田舎の教会の魅力にとりつかれ、人がいない瞬間を待ってそっと写真を撮るのが楽しみでした。
このブログにも好きな人が集まってくださっているようなので、私がフランスの田舎の教会が大好きな理由と、教会や田舎の風景がたくさん載っているおすすめの本とアプリをご紹介したいと思います。
もくじ
フランスのパワースポットは田舎の教会だと思う理由
フランス人の友達と話していたら、「明日、ミサに行くけど…。一緒に行く?」と言われるぐらいに、当たり前のようにみんなが行く教会…。
私自身、仏教徒なので祈り方もわからず、お話を聞いてもワケがわからずポカーンとしているだけですが、すべての人の祈りが集まる神聖な場所なんです。
その厳かな空気に触れるだけで、見知らぬ地でがんばっている自分自身がパワーをもらっている気がしていました。
観光地ではない、その地域の人が集まる教会であればあるほど、その強い力を自分に溜め込むことができるように思っていたのです。
この写真を見るだけで、石造りの独特な冷たい空気を思い出します。
私にとっては、静かで心が穏やかになる、まさにパワースポットだったのです。
フランスの教会巡りをする時のマナーとは?
まず、フランスと日本では文化が違うのと、「洗礼を受けていない、マナーを知らない私たちが入らせていただく」という気持ちを忘れずに、無礼のないようにだけは注意していました。
足音がしない靴を履く
フランス語と日本語を比べてもわかりますが、日本語の方が口を大きく開けて発音するため、大きな音に慣れています。
逆に、小さな音を聞き取らなければいけないフランス人の耳は、大きな音に慣れていないと言われます。
そのため、足音や食べる時のそしゃく音、フォークとナイフの音には特に気をつけるようにしているのだそうです。
祈っている横でペタペタ鳴るサンダルやカツカツ鳴るヒールを履くことは控えていました。
教会によっては、らせん階段で上に昇れるところもあるため、スニーカーまたはそれに近い靴で行かれることをおすすめします。
鼻水はすぐにかむ
フランス人とアジア人でよく言い合いになるのですが、フランスで鼻をすする音はタブーです。
特に冬は寒い外から教会に入った瞬間、鼻水が流れて止まらなくなるのですが、ティッシュを持っておいて、必ずかむようにしてください。
カメラに人は写さない
世界遺産だったり観光地の教会である場合、人だらけなので写り込むのは仕方がないと思うのですが、田舎のひとりかふたりしかいないような教会では、絶対に人を撮らないようにしていました。
撮りたい場所があれば、椅子に腰かけたり他の場所を見ながら待つ。待っても祈りが長ければあきらめるようにします。
フランスの田舎の教会の見どころとは?
私自身、実は神主の孫なのですが、フランスの田舎の教会は、日本の小学校の校区にひとつずつあるであろう神社と同じ感じなのです。
少し大きな町になれば、3~4か所あって、ミサがない日もどこか必ずひとつは開いている感じです。
日本の神社で言うならば、御神木があって、狛犬や太鼓橋がそれぞれの神社の言い伝えがあるのと同じなのです。
ひとりひとりの祈りが込められたキャンドル
まず、最初におすすめしたい見どころは、整列しているキャンドル。
写真ではなかなか伝えられませんが、キャンドルを見ているだけで涙が出る教会もありました。
お賽銭と同じようにお金を置いて、キャンドルに火をともします。
ここにすべての人の悲しみや祈りが並べられているのだと思うと、火の温もりと同時に心が温かくなって、自然と涙があふれてくるのです。
フランスで大学に通って、1日10時間以上勉強し続けていた私にとって、本当に心が静かになる瞬間だったのです。
神話やその地域の昔話が描かれているステンドグラス
フランスに行って1年間ぐらいフランス語を習ったあと、大学の先生と教会見学に行きました。
「ステンドグラスには、その教会にまつわるお話が描かれていてね…」と言われてハッとしたんです。
フランスの教会のステンドグラスは、「キレイ」だけではなく、すべてに意味が込められているものなのです。
そう言われれば、神社の彫り物や像もそうなんです。教会にも神社にも祭があって、豊作や健康を願います。
海外の文化を知ることで、日本の文化の大切さ、尊さも改めて心に刻むことができるようになり、それまで以上に日本のことが好きになりました。
教会ごとに表情が違う像
真っ暗な教会では怖くてなかなか撮りませんでしたが、母親になった今、もう一度見てみたい像の写真がパソコンにはいっぱい入っていました。
すべての教会で、表情の違うマリア様がおられます。その表情はどれも穏やかで、優しくて…。
家のどこかに飾っておこうかと思うほど、毎日のように怒鳴り散らしている自分に反省します(笑)
そして、6歳の息子にも、いつかこのフランスの教会を見せてあげたいのです。
ようやくフランス語の勉強を再開しましたが、息子が大きくなった時、一緒にフランスの田舎の教会巡りをして、カフェでマダムたちとフランス語でガヤガヤ言える日が来るように、がんばって勉強していきたいと思います。
季節によって感じる空気の違い
フランスの教会は夏と冬で感じる空気も見える景色もまったく違います。
ちなみにこれは、夏の写真です。冬はよっぽど晴れていない限り、ステンドグラスは光りません。
冬の教会の冷たい空気も大好きですが、夏のキラキラしたステンドグラスも大好きです。
日本に正式帰国する数日前に見たステンドグラスで、外からの日差しで床にステンドグラスが映っています。
こんなにキレイなステンドグラスを見たのは初めてで、思い出すだけで涙が出て来るのです。
いつもスマホに入れておいて、辛いことがあるとそーっと見てパワーをもらうようにしています。
フランスの田舎に行く皆さんにおすすめの本
そんな教会オタクの私がフランスで住むことになって、いちばん最初に買った本です。
地球の歩き方 フランス
これはもう鉄板ですが…。絶対に買ってください。
でも、日本のガイドブックは有名すぎて、読んでいるとスリが寄って来ます。駅やメトロ(地下鉄)では見ないでください。
その日のルーティングは、ホテルで前日に調べておいて、メモに書き出してポケットに突っ込んで確認するのが安全です。
フランスはTGV(新幹線)が充実しているので、あちこちに出かけることができます。
これから、ブログで旅した気分になれるような、エア旅行記事もどんどん書いていきたいと思うので、もうしばらくお待ちくださいねぇ♪( *´艸`)
フランスの美しい村を歩く
女の子が好きなのは、フランスの美しい村シリーズだと思います。
可愛いホテルに泊まって、雑貨を買って、スイーツを食べて…。
パリもステキですが、美しい村もおすすめですよ~!!
ミシュランの Le guide vert
フランス語で文字だらけのガイドブックですが、何度も訪れるリピーターの方におすすめなのがこのミシュラン本!
もともとはタイヤの会社のミシュランですが、旅行をしてもらうために作った本がこの「Le guide vert」だと言われています。
フランスの少し大きな本屋さんや電器屋さんなら必ずあると思うので、チェックしてみてください。
すっごく分厚く字だらけで、とっても詳細に書かれてあるのでおすすめです!!
フランスの田舎に行く皆さんにおすすめのアプリ
寝る前にボーっと見つめてみたい、フランスの田舎が満載のアプリをふたつご紹介します。
Michelin Travel Guide
先ほどもおすすめの本で出てきた、ミシュランのトラベルガイドです。
日本の観光地のことも載っているので、外国人の友達が日本に来た時に、案内するのにも使えるアプリです。
Douce France
私の最近のイチオシがこのDouce Franceです。フランスの最も美しい村が集められたアプリです。
嫌なことや辛いことがあった時、写真を見て歴史を見てボーっとしてきて寝るという…(笑)
絶景写真がいっぱいなので、ぜひぜひダウンロードしてみてくださいね~!( *´艸`)
フランスの田舎に行きたい時、ポケトークがおすすめです!!( *´艸`)
日本人がカフェに入ってきただけでマダムたちは慌て始めるので、もし、不安な方はご検討くださいね~!(*´▽`*)
そして、トリップアドバイザー