「最強のふたり」をフランス語で見た感想を口コミ!試聴付きサントラも!

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「「最強のふたり」をフランス語で見た感想を口コミ!試聴付きサントラも!」についてお話しします。

2011年に大ヒットした「最強のふたり」は実話をもとにした映画として有名です。
私自身、日本では介護職として働いていたこともある私ですが、フランスで4年間暮らしていて、福祉に触れることはほとんどなく…。
実際の介護の世界と「最強のふたり」の世界はまったく違うと思いますが、タブーな部分にもコミカルに触れた、大ヒット作品です。

そんな「最強のふたり」のあらすじとフランス語の原題、音楽などを紹介しながら、フランス語で見たネタバレ感想をお伝えしたいと思います。

それでは、「最強のふたり」をフランス語で見た感想を口コミ!試聴付きサントラも!ぜひぜひ最後までチェックしてくださいね~!

もくじ

「最強のふたり」映画のあらすじ

舞台はパリ。富豪のフィリップは事故による頸椎損傷で首から下が動かず、介護してくれる人を探すための採用試験をしていた。

そこへやって来たのが、採用試験を受けて落とされた証明が欲しいだけのドリス。3か所の不採用通知を受け取ると、失業保険がもられるというやる気のなさだった。

ところがフィリップはドリスのことを雇うことにする。

パリ郊外のスラム街で暮らしているドリスは、家に帰っていないことで母親に叱られ、家を出ていくように言われていた。
介護の知識も経験もドリスは、いきなりフィリップの大豪邸に住み込むことになる。
なかなか周囲になじめず、宝石泥棒の前科があることを知った友人にドリスに近づくことをやめるように言われたフィリップだが…。
フィリップがドリスを雇った理由は「彼は私に同情していない。彼は私を対等に扱う」からだと言う。

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<注意!>このあと、ネタバレ感想があります!

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「最強のふたり」の原題・音楽・キャストなど

「最強のふたり」のフランス語原題、サウンドトラック、キャストについてお話しします。

「最強のふたり」の概要

  • 原題:intouchable (触れることができない・アンタッチャブル)
  • 製作:2011年
  • 上映時間:112分
  • 監督:エリック・トレダノ(Éric Toledano)、オリビエ・ナカシュ(Olivier Nakache)
  • 脚本:エリック・トレダノ(Éric Toledano)、オリビエ・ナカシュ(Olivier Nakache)
  • サウンドトラック(itunesで試聴可能です)

キャスト(役名・俳優名)

  • フィリップ:フランソワ・クリュゼ(François Cluzet)
  • ドリス:オマール・シー(Omar Sy)
  • イヴォンヌ:アンヌ・ル・ニ(Anne Le Ny)
  • マガリー:オドレイ・フルーロ(Audrey Fleurot)
  • マルセル:クロティルド・モレ(Clotilde Mollet)

「最強のふたり」のネタバレ・感想

一般的に障害者に聞いてはいけないと思ってしまうようなタブーな質問でも、フィリップにどんどん問いかけるドリス。

それに気分を害することもなく、ジョークたっぷりで切り返す、大富豪フィリップ。

障害者と黒人という互いの壁を乗り越え、ふたりの表情がどんどん明るくなっていくのです。

ストレスから発作を起こすフィリップ

いつもベッドで寝かされているか車椅子に縛られているフィリップが突然夜中に発作を起こし…。

「外の空気を吸いに行こう」と夜の街へ繰り出し、フィリップにタバコを勧めるドリス…。

絶対にしないであろうことを、友達に接する時と同じようにしてくれるドリスにフィリップはどんどん心を開き始めるのです。

耳は性感帯

下ネタ大好きなドリスだからこそ聞ける、フィリップの性の話…。

半年以上も文通している相手がいるのに、なぜ電話もしないのか、写真は送らないのか、なぜ会わないのかと、どんどん話を進めて行くのです。

そんな話をしながらも、親しい間柄の人と「tu」を主語にして話す「tutoyer」ではなく、「vous」を主語にする「vouvoyer」なのは、とてもフランスらしく、雇い主と使用人と言う関係を貫いているのです。

フランスでは学校の生徒と先生も「vous」で話すのですが、互いを認め合い、決して深入りしない関係性を築き上げる、大切な言葉なのだと、日々感じて過ごしていました。

どんどん明るくなるフィリップと介助の人たち

最初は暗い表情で働いていた、フィリップの介助に来ていた人たち…。

黒人のなんでもズケズケ言うドリスに否定的な感情を抱いていたのですが、フィリップの表情がどんどん明るくなるにつれ、ドリスに心を開くようになっていきました。

フィリップの誕生日のシーンでは、踊るドリスの周りで介助の仲間が全員で踊り始めます。

私自身、介護の仕事の経験があるのですが、誰かひとりが明るい空気を持っているだけで全体が変わります。ただ、疲れてくるとその空気は重くなるようにできているのだと思います。

それは映画ではなく現実なのですから、本当に仕方がないのだと思うのですが…。

ドリスは気を使うことなく、楽しんでフィリップに接しているからこそ、周りも楽しくなるのかなーと、少し思いました。

現実には対象者に向かって友達感覚ではいられないのは当然ですが、何かヒントがあるかも知れないですね。

そしてドリスが出ていく時…

ドリスの弟が問題を起こし、住み込み先のフィリップの家に逃げてきました。

複雑なドリスの家庭事情を知ったフィリップは、ドリスに家に戻って、兄弟や母親の近くにいるよう促します。

ところが寂しさで発作が再発するフィリップ。

それを聞いたドリスはフィリップを車に乗せ、ドライブに出かけます。

フィリップがいちばん幸せになれることを願い、行動するドリスの優しさがにじみ出るラストシーン。

ドリスがフィリップに渡した「最大の幸せ」は何だったのでしょうか?

映画が終わって、エンドロールを見ながら涙があふれて止まらなくなりました。

何度見ても、笑って泣ける映画です。

ぜひ!フィリップとドリスの「最強なふたり」から笑顔を受け取ってくださいね~!

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